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【第2回 コラム】 美容師の「ヨタヘロ期」を考える。

 

こんにちは。

SLP by City&Guilds運営者のKです。

 

先日、日経ビジネス(2020.09.21 No.2058)の「有訓無訓」のコーナーにて

樋口恵子さん(NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」理事長)

インタビューにこんなことが書かれていました。(以下、記事を一部抜粋)

  

 

『「ヨタヘロ期」という言葉をご存知ですか?私が作った造語ですが、

平均寿命と健康寿命の間のおよそ10年間のことで、主に70~90代を指しています。

 

痛いところだらけだから「ヨタヨタ・ヘロヘロ」です(笑)。

 

65歳以上の総人口に占める割合が14%以上になると

「高齢社会」と呼ばれますが、現在の日本は28%と世界一です。』

 

 

記事のなかでは、

『人生100年時代として、誰もが何らかのかたちで社会参加し、

人生を楽しめる社会にしたいものです。』

と締めくくっています。

 

 

もちろん、美容業界も高齢化時代と共に生きていかなければなりません。

 

60代以降も仕事を続けたい美容師は48%おり、

その中でも一生働きたい方は31%もいるそうです。

(2019年6月1日~6月30日 株式会社ビューティエクスペリエンス調べ) 

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000015244.html

 

 

3人に1人は一生美容師として働きたいと考えているのは業界にとって、嬉しいことですよね。

 

ただ、万が一ケガをしたり病気になったりして働けなくなったらどうする、

という問題がつきまといます。これは美容業界に限ったことではありません。

 

 

2019年のauじぶん銀行調べによると、ビジネスパーソンの17.4%は貯蓄がゼロなのだそうです。

 

また、それに対して10年後の目標貯金額は「1,000万円以上~3,000万円未満」が25%だそうです。

 

貯蓄に対する目標と現実が、良く分かります。

 

ちなみに、年収が高い人ほど、資産運用を行っている割合が高いという結果も記載されています。

つまり、稼いでいる人ほど、お金に対する意識と行動が向いているということです。

(2019年12月17日~12月20日auじぶん銀行株式会社調べ)

参考:https://www.jibunbank.co.jp/column/article/00226/

 

 

美容業界は、ひと昔前と比べると

「フリーランス」「業務委託」「ワークシェア」が増えており、

希望する雇用形態の割合は、

 

・正社員 52.7%

・業務委託・フリーランス 27.8%

・契約社員・パート 18.2%

・紹介・派遣 1.3%

(QJナビ 2020.8/1~8/31 Log Dataより)

 

と、今や2人に1人は正社員以外の働き方を望んでいます。

 

会社に縛られない働き方は、個人にとって都合が良く、その分責任も伴います。

 

フリーランスの美容師が充実した老後を迎えるためには、将来を逆算して考え、

いかに強い意思を持って働けるかが重要かと思います。

強い意思とは、日々多くの売上をあげるための試行錯誤と、

稼いだお金を貯蓄するということかもしれません。

 

そして、正社員の美容師にとってはいかに組織のなかでキャリアアップと

年収アップをしていくかと思います。

こればかりは、会社の方針や協力にもよります。

 

いずれにしても“痛いところだらけ”の「ヨタヘロ期」を回避にするためには、

将来のお金とキャリアの設計は必要不可欠ですね。

 

 

 

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