6月9日、大阪美容専門学校様にて、イギリスからCity & Guildsのスペシャルアドバイザーとして来日中のジャスティン・テルス氏をお迎えし、特別セミナーが開催されました。今回のセミナーには、現在City&Guildsのプログラムを受講中の学生に加え、来年度受講予定の1年生たちも参加。会場にはおよそ100名が集まり、国際的な美容の現場をリアルに体験できる貴重なひとときとなりました。

セミナーは、学生2名をモデルにしたデモンストレーション形式で進行。
最初のパートでは、ブローに焦点を当てながら、「日本と欧州でのスタイリング技術の違い」がテーマに。一見、何気ないブローの動作も、実は使用するブラシの形や、ドライヤーの使い方など、地域や文化によって考え方が異なります。ジャスティン氏はその違いを実演を通じて伝えると学生たちからは驚きの声が上がりました。

後半は、クラブシーンで人気のあるスタイリングを例に、ヘアアップのレクチャー。
単なる技術解説にとどまらず、「そのスタイルがどんな場所で、どんな目的で求められているのか?」という背景まで掘り下げられ、ヘアアレンジの意味や価値についての理解が深まりました。
髪をねじりながらまとめたアレンジスタイルに、華やかさと個性が加わり、モデルが仕上がった瞬間には自然と拍手が起こりました。

セミナー中には、アシスタントとして前に出る学生をその場で募る場面も。最初は戸惑っていた学生たちも、次第に積極的に手を挙げ、間近でプロの技術を感じるチャンスを自らつかみにいく姿が見られました。
最後にジャスティン氏は、
「間違えることを恐れないで。失敗は、次の成長へのステップなんだ。」
というメッセージを残し、会場をあとにしました。
日々の授業ではなかなか触れることのできない「国際的な美容の価値観」に、間近で触れることができた今回のセミナー。技術だけでなく、美容師としての“あり方”や“向き合い方”まで考えさせられる、濃密な学びの時間となりました。
これから美容の道を歩み始める学生たちにとって、視野を広げるきっかけとなったこの経験が、今後の成長につながっていくことを願っています。

2025年06月17日