InstagramやFacebookなどで話題となっている「世界で1000人カットした旅人美容師」の桑原淳さんに「City&Guilds Technical Qualifications（国際美容技能試験）」について特別インタビューを行いました。
―世界各国で美容の施術を行うなかで、気づいた点などはありますか？
「意外とどの国にも日本人はいる、という点ですね。ただそこで日本人をカットするのでなく現地人をカットし続ける美容師は非常に少ないですね。少ないからこそチャンスがあると私は感じました。あとは今後日本人が働くなら、南米やアフリカにも注目するといいと思います。経済成長や人口増加が著しいですからね」
－City&Guildsの資格について、どう思いますか？
「資格取得のために頑張って勉強して、自分自身の視野や可能性を広げるのはとても良いことですよね。それが海外で働くためなのか、国内で働くためなのかは、どちらでもかまわないと思います。この資格が、様々な場所で活躍できるきっかけになるといいですね」
―海外で働くうえで、何かアドバイスはございますか？
「海外に“行くだけ”ならいつでも誰でも実現できます。ただ、そこに長期滞在をして働くとなると、ビザの取得や物価など当然様々な問題があります。たとえば、国によってはカット料金が日本円換算で150円位だったりします。とてもじゃないですが美容師だけでは生活できません。それ以外も、問題を挙げればキリがないです。私からのアドバイスは、とにかくまずは行動を起こすこと。自ら知識や情報を蓄え、チャレンジし続けることですかね」
「あとは、具体的には英語の勉強は本気でしておいた方が良いと思います。ありきたりかもしれませんが、語学は非常に重要です」
―City&Guilds資格取得を目指す学生にメッセージをお願いします
「この資格は海外でも認められているし、国内でも有効活用できるみたいなので、目の前にあるチャンスを自ら掴みにいってほしいですね。頑張ってください」
桑原 淳 （くわばら じゅん）
旅人美容師
山梨県富士吉田市出身。日本美容専門学校卒業。2014年4月より「世界を旅しながら1000人のヘアカットをする」という目標を掲げ、世界一周の旅を開始。2015年6 月、ペルーのクスコにて目標の1000人カットを達成。連載コラムやInstagram・Facebook・Blogで活動を世界中に発信した。帰国後は、東京・高円寺の美容室で活動中。
リクエストQJナビ／サイト内より「桑原淳」検索で関連コラム掲載
2018年05月28日
