2025年6月24日~7月4日の期間で、英国のDerwentside College (https://www.derwentside.ac.uk/)の学生と教師27名が来日し、美容そしてケータリングに関する様々な施設で学びを深めました。
本日の研修は別々のスケジュールです。まずはケータリングコース。せっかく日本に来ているのですから、朝、早起きをして豊洲市場のマグロのセリを見学しました。セリが行われるフロアは予約が必要ですが、上の階の窓越しであれば自由に見学できます。眠い目をこすり、ほぼ始発の電車に乗り、豊洲市場に向かいます。外国人観光客が多く訪れるので、豊洲市場の一日やセリのルールなど英語の説明も多く、馴染のないセリもわかりやすく説明をしてくれています。上の階にいてもセリの様子がスピーカーで流れ、その活気が伝わってきます。「SUSHI」は英国でも大人気の和食で、マグロとサーモンは特に好まれるネタです。緑のフロアに整然と並べられたマグロとセリの様子に大満足のケータリングチームでした。
一度ホテルに戻り、休息を取り、今度は茶道の体験へ。目黒区の公園にある本格的な茶室を訪れました。正装でなく、カジュアルな恰好で構わないとのことでしたが、白い靴下だけは必ず用意するように事前に伝えられました。茶道では、お茶室に入る前に、白い足袋、靴下をはく、または履き替えることで、外の汚れ、俗世の汚れを中に持ち込まないという意味があるそうです。
白い靴下に履き替え、茶室に入り先生から茶道についての説明を受けます。茶道の心から始まり、床の間、掛け軸、お道具、菓子、畳の歩き方から抹茶の頂き方などたくさんのことを教えて頂き、和菓子をお箸で懐紙に取り、お茶を頂きました。次は干菓子を頂きながら、お互いにお茶を点て合いました。正座ができない、あるいは座り続けられないことで、あちこちで立膝やあぐらでお茶を頂く様子が見えましたが、それは文化の違いで想定内。大切なのは、略式ではなく、最初から最後まで、もちろん茶道の一部ですが体験すること。世界中で大ブーム中の抹茶「MATCHA」ですが、本来の頂き方を学びました。また、季節を思って作られる彩り鮮やかな生菓子や淡い色合いの繊細で美しく、儚く口で溶ける干菓子は、ケータリングを学ぶ学生たちにとってとても勉強になったことでしょう。





2025年10月20日