2025年6月12日~6月27日の期間で、英国のBridgwater & Taunton College (https://www.btc.ac.uk/)の学生と教師9名が来日し、美容に関する様々な施設で学びを深めました。
初日は本社でのオリエンテーションです。前の晩、遅くに到着しているので少し疲れた顔をしている学生もいましたが、今回は世界文化社様出版のザ・メイドインジャパンの名品やお土産を掲載した雑誌“Cool Begin”(https://www.e-begin.jp/coolbegin/)の紹介からオリエンテーションは始まりました。
オリエンテーションの中では、日本で2週間過ごすにあたり、電車の乗り方やマナー、喫煙、飲酒、夜間の外出といった学生に対する注意喚起とともに、研修を受ける際の挨拶、マナーなど伝えます。特に飲酒、喫煙に関しては英国と成人年齢が違うため必ず伝えなくてはいけません。
オリエンテーションの最後に、研修の際、使ってほしい「よろしくお願いします」や「すみません」「ありがとう」といった簡単な日本語を練習した後、海外からの観光客の大人気スポット渋谷の「スクランブル交差点」まで行き、遅めのランチを取りました。センター街は、ラーメン屋、牛丼屋、ハンバーガー屋と手ごろな値段で様々な料理が紹介できるのでよく連れていきます。ほとんどの学生が大手ハンバーガーチェーンのロゴを見つけて飛び込んでいきました。研修は始まったばかり。食べなれた味が嬉しいようです。それは先生も同様で、和食を食べてみたいわ、というので張り切って牛丼のチェーン店に連れて行きましたが、「これは・・・・ちょっとお昼ご飯には重すぎるわ・・・」と柔らかく却下。食べ慣れた?メキシカンを頂きました。
中には育った街から生まれて初めて出た学生もいます。これからの2週間、実り多きものとなりますように!
2025年07月17日
6月9日、大阪美容専門学校様にて、イギリスからCity & Guildsのスペシャルアドバイザーとして来日中のジャスティン・テルス氏をお迎えし、特別セミナーが開催されました。今回のセミナーには、現在City&Guildsのプログラムを受講中の学生に加え、来年度受講予定の1年生たちも参加。会場にはおよそ100名が集まり、国際的な美容の現場をリアルに体験できる貴重なひとときとなりました。
セミナーは、学生2名をモデルにしたデモンストレーション形式で進行。
最初のパートでは、ブローに焦点を当てながら、「日本と欧州でのスタイリング技術の違い」がテーマに。一見、何気ないブローの動作も、実は使用するブラシの形や、ドライヤーの使い方など、地域や文化によって考え方が異なります。ジャスティン氏はその違いを実演を通じて伝えると学生たちからは驚きの声が上がりました。
後半は、クラブシーンで人気のあるスタイリングを例に、ヘアアップのレクチャー。
単なる技術解説にとどまらず、「そのスタイルがどんな場所で、どんな目的で求められているのか?」という背景まで掘り下げられ、ヘアアレンジの意味や価値についての理解が深まりました。
髪をねじりながらまとめたアレンジスタイルに、華やかさと個性が加わり、モデルが仕上がった瞬間には自然と拍手が起こりました。
セミナー中には、アシスタントとして前に出る学生をその場で募る場面も。最初は戸惑っていた学生たちも、次第に積極的に手を挙げ、間近でプロの技術を感じるチャンスを自らつかみにいく姿が見られました。
最後にジャスティン氏は、
「間違えることを恐れないで。失敗は、次の成長へのステップなんだ。」
というメッセージを残し、会場をあとにしました。
日々の授業ではなかなか触れることのできない「国際的な美容の価値観」に、間近で触れることができた今回のセミナー。技術だけでなく、美容師としての“あり方”や“向き合い方”まで考えさせられる、濃密な学びの時間となりました。
これから美容の道を歩み始める学生たちにとって、視野を広げるきっかけとなったこの経験が、今後の成長につながっていくことを願っています。
2025年06月17日
6月6日、横浜ベルエポック美容専門学校様でCity&Guildsのスペシャルアドバイザー、Justin Tellus氏によるスペシャルセミナーが開催されました。
今回のセミナーは、今年4月に入学したばかりの学生が対象です。主に技術、道具、そして人種による髪質の違いの3つについてヨーロッパと日本の違いをこれから学びを深める学生に伝えるセミナーでした。学生の中からモデルを2人お願いし、同時に、デモンストレーションの際の助手も学生にお願いしました。第一部はブローの仕方について。ロールブラシ1つとっても日本とヨーロッパのそれは違います。持ち方もブラシやドライヤーの当て方も違いますが、なぜ違うのかデモンストレーションで見せながら説明していきます。生徒たちはジャスティンの手元の動画を撮り、真剣に施術を見学していました。
2人目のモデルには、ヘアアレンジを。メイクとヘアのバランスの大切さ、英国のナイトクラブ文化の中でのヘアアレンジ、メイクの需要など話します。技術はもちろんのこと、ジャスティンは、美容師、メイクアップアーティストが持つ大きな可能性、目標を持つことの大切さ、練習の大切さ、日本の技術を取得しつつ、世界基準での技術も学ぶ重要性など、学び始めたばかりの学生に将来のビジョンを明確にしていく大切さを繰り返し伝えていきます。
ところどころジャスティンが投げかける問いかけに最初は照れたり、遠慮したり・・・イマドキの若い子にありがちな態度をとっていた学生たちが、いつしか目をまっすぐ見て目標を語る姿が印象的でした。デモンストレーションのお手伝いも2回目は学生が手を挙げてくれました。海外に出ても、国内で美容師として働いても、顧客は日本人だけでなくなるであろう将来、知識と技術を知ることは大きな強みとなると感じさせるセミナーでした。ドライヤーだけでナチュラルなウェービーヘアになったモデル、髪をツイストしながらキュッと後ろに持っていくことで、メイクも引き立ち、ナイトクラブへ出かけるイメージで作られたヘアアレンジ、どちらも歓声があがりました。最後に「間違えを恐れないこと。間違えることでしか学べないことがたくさんあること。遠慮なく間違えてほしい」というジャスティンのメッセージでセミナーは終了しました。まだ美容師としての学びが始まったばかりの学生たちが、このセミナーを通して将来美容師として見る景色を少しでも広げてくれることを願っています。
2025年06月10日