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来日研修 City of Wolverhampton Vol.1

2025年6月16日~6月30日の期間で、英国のCity of Wolverhampton (https://www.wolvcoll.ac.uk/)の学生と教師18名が来日し、美容に関する様々な施設で学びを深めました。

本日の研修は、コーセー美容学校(コーセー美容専門学校)でした。午後からの授業に合わせ、ランチが食べられるよう、庭に面した明るい部屋を提供くださり、ゆっくり食事を取ることができました。このカレッジの研修生は全員最終学年に在籍していて、専攻がエステティシャン、ヘア、ネイルと3部門に分かれています。セミナーが始まるとまず美容学校の学生さんとペアになり、日本の美容師試験合格のためには、早く美しく仕上げることが求められるワインディングにチャレンジします。ヘアを学んでいない学生には、初めての経験ですが、すでに最終学年に在籍しており、学び直し、キャリアアップを目的にカレッジに在籍する学生が多いからか、積極的に取り組んでいる姿が印象的でした。カレッジの学生の多くが年齢も上ですが、楽しそうにペアで作業をしていました。後半は美容学校の学生さんがカレッジの学生のヘアをアレンジします。英国は移民がとても多く、様々な人種的ルーツを持つ人たちが暮らしています。アジア系と言っても西アジアと東アジアでは外見、髪の色も髪質も違います。短い時間ですが、日本人とは違う髪質、色を持つ研修生の髪に触れることができるのは、美容学校の学生にとって素晴らしい経験になります。ヘアアレンジの後はメイクを学ぶ部屋を見学し、化粧品メーカーコーセーが誇るコスメの数々を手に取ることができました。

来日研修 Bridgwater & Taunton College vol.1

2025年6月12日~6月27日の期間で、英国のBridgwater & Taunton College (https://www.btc.ac.uk/)の学生と教師9名が来日し、美容に関する様々な施設で学びを深めました。

初日は本社でのオリエンテーションです。前の晩、遅くに到着しているので少し疲れた顔をしている学生もいましたが、今回は世界文化社様出版のザ・メイドインジャパンの名品やお土産を掲載した雑誌“Cool Begin”(https://www.e-begin.jp/coolbegin/)の紹介からオリエンテーションは始まりました。

 オリエンテーションの中では、日本で2週間過ごすにあたり、電車の乗り方やマナー、喫煙、飲酒、夜間の外出といった学生に対する注意喚起とともに、研修を受ける際の挨拶、マナーなど伝えます。特に飲酒、喫煙に関しては英国と成人年齢が違うため必ず伝えなくてはいけません。

オリエンテーションの最後に、研修の際、使ってほしい「よろしくお願いします」や「すみません」「ありがとう」といった簡単な日本語を練習した後、海外からの観光客の大人気スポット渋谷の「スクランブル交差点」まで行き、遅めのランチを取りました。センター街は、ラーメン屋、牛丼屋、ハンバーガー屋と手ごろな値段で様々な料理が紹介できるのでよく連れていきます。ほとんどの学生が大手ハンバーガーチェーンのロゴを見つけて飛び込んでいきました。研修は始まったばかり。食べなれた味が嬉しいようです。それは先生も同様で、和食を食べてみたいわ、というので張り切って牛丼のチェーン店に連れて行きましたが、「これは・・・・ちょっとお昼ご飯には重すぎるわ・・・」と柔らかく却下。食べ慣れた?メキシカンを頂きました。

中には育った街から生まれて初めて出た学生もいます。これからの2週間、実り多きものとなりますように!

大阪美容専門学校様Justin来校特別セミナー 

6月9日、大阪美容専門学校様にて、イギリスからCity & Guildsのスペシャルアドバイザーとして来日中のジャスティン・テルス氏をお迎えし、特別セミナーが開催されました。今回のセミナーには、現在City&Guildsのプログラムを受講中の学生に加え、来年度受講予定の1年生たちも参加。会場にはおよそ100名が集まり、国際的な美容の現場をリアルに体験できる貴重なひとときとなりました。

セミナーは、学生2名をモデルにしたデモンストレーション形式で進行。
最初のパートでは、ブローに焦点を当てながら、「日本と欧州でのスタイリング技術の違い」がテーマに。一見、何気ないブローの動作も、実は使用するブラシの形や、ドライヤーの使い方など、地域や文化によって考え方が異なります。ジャスティン氏はその違いを実演を通じて伝えると学生たちからは驚きの声が上がりました。

後半は、クラブシーンで人気のあるスタイリングを例に、ヘアアップのレクチャー。

単なる技術解説にとどまらず、「そのスタイルがどんな場所で、どんな目的で求められているのか?」という背景まで掘り下げられ、ヘアアレンジの意味や価値についての理解が深まりました。

髪をねじりながらまとめたアレンジスタイルに、華やかさと個性が加わり、モデルが仕上がった瞬間には自然と拍手が起こりました。

セミナー中には、アシスタントとして前に出る学生をその場で募る場面も。最初は戸惑っていた学生たちも、次第に積極的に手を挙げ、間近でプロの技術を感じるチャンスを自らつかみにいく姿が見られました。

最後にジャスティン氏は、
「間違えることを恐れないで。失敗は、次の成長へのステップなんだ。」
というメッセージを残し、会場をあとにしました。

日々の授業ではなかなか触れることのできない「国際的な美容の価値観」に、間近で触れることができた今回のセミナー。技術だけでなく、美容師としての“あり方”や“向き合い方”まで考えさせられる、濃密な学びの時間となりました。

これから美容の道を歩み始める学生たちにとって、視野を広げるきっかけとなったこの経験が、今後の成長につながっていくことを願っています。

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