5月20日、ハリウッド美容専門学校にて日韓の美容教育関係者による「K-BEAUTYビジネス学会フォーラム」が開催されました(主催:K-BEAUTYビジネス学会/株式会社セイファート)。本フォーラムでは、「現場職務能力を強化する革新的な教育モデル」をテーマに、活発な意見交換が行われました。
【参加者 全30名】
・キム・ウチョル(韓国技術教育大学HRD学科教授)
・パク・ジンヒョン(西京大学美容芸術学科学長)
・ソン・ヨンウ(ビューティー産業研究所所長)
・パク・サンジュ(JUNO HAIR ブランド 指導教授)
・イソル(バーエンボクデンヘア代表)
・チェ・サンヒ(ダニエル・ヘア代表)
・ソン・チュンソプ(髪書房コリア代表)
ほか、韓国より22名参加
・青木大地(株式会社COA CEO)
https://www.coa-ginza.com/staff/aoki
・冬木慎一(株式会社SUI CEO)
https://sui-beauty.net/staff/shinichi-fuyuki
・木村允人(fifthグループ CMO)
https://fifth-group.jp/company/
・山下広輔(AMA TOKYO 専務取締役)
https://www.ama-tokyo.com/
・中村聖之(東京ベルエポック美容専門学校事務局長)
・鈴木絵里(福岡ベルエポック美容専門学校事務局長)
・中尾真一(株式会社髪書房 CEO)
https://www.kamishobo.co.jp/
・福井幸大(株式会社セイファート/City&Guilds国内事業責任者)
開式のご挨拶はハリウッド美容専門学校・山中祥弘理事長。日本の美容と同校の歴史、今後のビジョンなどについてお話いただきました。
その後、日韓の代表より下記の講演をおこないました。
- パク・ジンヒョン氏(西京大学美容芸術学科学長)
美容教育においては、理論と実技の両立が不可欠であり、実践的な教育こそが現場で活躍できる人材育成の鍵であると提言しました。
- ソン・ヨンウ氏(ビューティー産業研究所所長)
学習者が自ら課題を定義し、チームで解決していくPBL(Project Based Learning)の導入を美容教育に応用することの必要性について紹介。
- 青木大地氏(株式会社COA CEO)
VR技術を活用した教育の可能性について、音声と視覚の両面からのアプローチや、時間管理の有効性などを紹介し、現場での導入事例を共有。サロンの離職率の高さや業界の課題を踏まえたうえで、自社の強みや特徴を説明しました。
- 福井幸大氏(株式会社セイファート/City&Guilds国内事業責任者)
日本の国家試験学習だけでは習得できない実践教育の重要性を提言。国際基準の実践型教育プログラム「City&Guilds(シティアンドギルズ)」を全国の美容専門学校に導入することで、より高い接客・技術スキルを身につける必要性を強調。「産学連携によるリアルサロンワークの学習を推進し、早期育成を実現。世界のどこでも活躍できる人材を育てたい」と語る。
↑ 自社について語るCOA青木大地氏。参加者から多数の質問が寄せられた。
↑ 美容業界の課題と実践教育の重要性を語るセイファート福井幸大氏。
その後、参加者交流の時間や日韓教育革新に関する討論会を実施。活発な話し合いや意見交換が行われ、初となるビジネスフォーラムは幕を閉じました。
↑討論会では日韓の美容教育の違いについて話し合いがされた
今後も日韓の教育交流を継続するだけでなく、「国際交流イベント」「国際基準の教育カリキュラムの構築」「日韓の国際ライセンスの構築」なども計画しています。
今後も日本と韓国の連携をさらに深め、美容教育の質の向上と次世代の人材育成に貢献してまいります。
日韓の国際教育に関して興味がございましたら株式会社セイファート教育推進部までお問合せくださいませ。
2025年05月27日
2025年3月7日~3月22日の期間で、英国のSouthend City College (https://www.southessex.ac.uk/)の学生と教師16名が来日し、美容に関する様々な施設で学びを深めました。
研修最終日の本日は、千葉県にある成田山新勝寺へ。
節分の豆まきがよく知られている新勝寺は成田空港からも近く、外国人観光客も多く訪れるお寺です。お寺には、英語のガイドさんがいて、新勝寺の歴史、建築物の由来や意味など、ゆっくりとたくさん説明をして下さり、研修生たちは聞き入っていました。時間配分を考えながら案内してくださったのでしょう。13時から始まる御護摩祈祷の時間にちょうど本堂に入ることができました。観光とはいえ、宗教施設に海外からの研修生を案内する場合、入ることに戸惑いはないか、居心地の悪い思いはしていないか、気を使います。それでも観光の1つの体験と感じてくれれば、と思ったのですが、本堂に響く太鼓の音、コーラスのようなお坊様の祈祷の声に、研修生も引率の先生も深く頭を垂れ、手を合わせ、共に祈りを捧げる姿がありました。この御護摩祈祷(おごまきとう)には、かばんやお財布など大切な持ち物を御護摩の火に当てることでご不動様のご利益を頂ける御火加持(おひかじ)があるのですが、こちらも多くの研修生や先生がお願いしていました。
足が痛いので、たくさん歩くのならば行きたくないと当初言っていた研修生も、河津さくらが咲く清潔で静かな境内を歩き、楽しい時間を過ごせたようで、参加してよかった、と言ってくれ嬉しく思いました。
千年以上の歴史を持つお寺の門前町は、名物のうなぎ屋さんやスイーツ、土産物のお店が並びとても賑やかで、研修生たちも楽しそうに歩いていました。ここは鰻が名物だよ、と教えたのですが、それは次回のお楽しみということで。
帰国前最後の休日。お天気にも恵まれ、穏やかな良い時間が過ごせました。2週間の研修は、長いようで短いものです。日本でのたくさんの学びや経験を、しっかりと自分の中に落とし込み、これから始まるであろうキャリアの中で生かしてほしいと願います。
ガイドさんの説明を聞きます。
一枚一枚丁寧に説明するガイドさん。図柄の意味や意図がわかるとより理解が深まります。
河津桜が満開でした。
2025年05月15日
2025年3月7日~3月22日の期間で、英国のSouthend City College (https://www.southessex.ac.uk/)の学生と教師16名が来日し、美容に関する様々な施設で学びを深めました。
本日は、研修生がとても楽しみにしていた横浜芸術高等専修学校と交流でした。雪まじりの冷たい雨の朝でしたが、新横浜まで新幹線で向かいます。到着するとダンスフロアへ案内され、迫力満点のダンスを間近で見学し、その勢いと完成度の高さに圧倒される研修生たち。そのまま、次は声優コースで日本語のセリフを映像に合わせて言う体験を。総合芸術学校ならではのおもてなしを受けました。
美容コースを選択している生徒と対面し、ペアを組みます。お昼ご飯を一緒に食べた後は体験授業が始まります。夜会巻きという、鹿鳴館の時代に生まれたヘアスタイルをパートナーと作っていきます。夜会巻きのアレンジはすでに経験がある研修生もいたのですが、すき毛というボリュームを出す髪の毛を間に入れて作る夜会巻きは日本独自のもので、初めての経験でした。サポートしてもらいながら完成させる頃にはすっかり打ち解け、次はそれぞれ20分という時間内で互いにメイクまたはヘアレンジをしていきます。「どんなヘアアレンジにする?」、「どんなメイクが好き?」携帯の翻訳機能を使い、コミュニケーションを取りながら自分とは違う髪の色、肌の色のパートナーへメイク、ヘアの実習をしていきました。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。メイクやヘアアレンジをしたパートナーと一緒に写真を撮り、互いにメッセージを書いたのですが、なんとも別れがたく、先生にお願いして15分だけTikTokタイムを!学校のあちこちで音楽に合わせ一緒に踊り、動画を撮る様子が見られました。引率の先生は何度も「So Adorable!」(なんて愛おしい光景!)と呟いていました。英国の人は、無条件に愛おしく、心に響く美しい様子を見ると、「Adorable」という言葉を使うのですが、まさにAdorableな光景でした。技術を学ぶこともちろん大事なことですが、こうした交流は、同世代が個人でつながり、新たな気づきやお互いの理解へと広がる大切なことなのかもしれません。
実習夜会巻き
実習メイクとヘア
2025年05月14日